Hello world!

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「未完成」のレコードのうちから、たったひと組だけ採るとしたならば、私はウィーン・フィルハーモニック管弦団を指揮した、ワルターのコロムビア・レコードを選ぶだろう(J八六四二―四)。それはいささかの芝居気もなく、平明枯淡な演奏ではあるが、柔らかな愛情と、ロマンティックな夢のうちに、そっと我らの心を押し包んでくれるからである。それに続いて私はさらに甘美で、さらに感傷的なテレフンケンのクライバーエーリッヒ・クライバー指揮を挙げるだろう。
レコード

「未完成シンフォニー」のレコードは、筆者の知れる限りでは、三十年前から入っているはずである。世界にはおそらく、二十組以上の「未完成」レコードがあるだろう。およそ人間の手で作られた音楽のうちで、これより偉大なるもの、これより立派なものはあるかも知れないが、これほど美しいものは滅多めったにあり得ない。「未完成」のレコードが百種あったところで、われわれは少しも驚くに当らない。

「未完成」のレコードのうちから、たったひと組だけ採るとしたならば、私はウィーン・フィルハーモニック管弦団を指揮した、ワルターのコロムビア・レコードを選ぶだろう(J八六四二―四)。それはいささかの芝居気もなく、平明枯淡な演奏ではあるが、柔らかな愛情と、ロマンティックな夢のうちに、そっと我らの心を押し包んでくれるからである。それに続いて私はさらに甘美で、さらに感傷的なテレフンケンのクライバーエーリッヒ・クライバー指揮を挙げるだろう。

「交響曲ハ長調」は長いシンフォニーとして知られているが、今日の常識から見れば、それほど長いわけではなく、かえって私はこのシンフォニーの美しさから言えば、短か過ぎるようにさえ感ずるのである。レコードはワルターがロンドン交響楽団を指揮したのがコロムビアに入っている(JS一〇七―一二)。他に四、五種入っているが、あるいは古く、あるいは面白くない。

― ― ― 2015年12月10日 0:00 に WordPress 4.4-ja にグレードアップ、Twenty Sixteen テーマで検証中です。

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